海外から日本入国に際し、2022年9月7日より有効なワクチン接種証明書を保持している全ての帰国者・入国者は事前のPCR検査証明提出が撤廃する事が正式に決まりました。これにより、日本への入国にあたって負担となっていたPCR検査費用や正式なフォーマット取得などの手間がようやく省ける事になりました。海外に比べますと時間を要しましたが、これによりほぼ世界と同じ対策措置になったといえます。
現在は日本で新規感染者が多い状況ですが、上記ルール変更により少しずつ観光客やスポーツにおけますインターナショナル大会も再開されてくる見通しかと思います。テニスに際しましてもその1つ、10月に大阪で開催されるジュニア最高峰グレードの(JA)世界スーパージュニアが今年は海外選手も交えて行われる方向で進んでいます。まだまだすぐに海外選手が多く集まるとは考えにくいですが、グレードを下げて国内大会のようになってしまったコロナ禍の状況を考えると再び盛り上がりをみせてくると思います。
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今回は、8月15日から20日までドイツで開催されたITF Jr.大会グレード3国際大会男子決勝戦の記事となります。決勝戦にコマを進めたのは、最近になり調子を上げてきているマーク選手とJ3大会で初めての決勝まで進んだマックス選手のドイツ人対決となります。いずれも若い時にドイツやヨーロッパのジュニア大会舞台で活躍し、更なる飛躍を期待されていましたが周りの選手達に追い抜かされる期間が続きもどかしい時間を過ごしていたと個人的に推測しています。特に、最初の画像のナイキウェア着用のマーク選手は14歳の時にはヨーロッパでもTop10に入る実力者であり複数のエージェントやメーカーからスポンサー契約を受けていた選手です。その後、体格の成長で遅れを取ったり体調面でテニスの高いレベルを維持する事が難しく結果が共わない日々が続きました。
17歳となった今、少し遅れはあるかもしれませんがここへきて一気にランキングも上げて来年ジュニア最後の年にグランドスラム大会出場も視野に入ってきました。同大会でも優勝し、ランキングも自己最高の130位台です。
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今回は、決勝戦で対戦した2選手の紹介。まず、6-1/6-2というスコアで優勝したスペイン出身のザパタ・ミラレス選手。長く200-300位の間でとまっていましたが、ここへきてTOP100の壁をやぶってきました。今年は4大大会の1つでもあるローランギャロス大会で、予選3回勝ち上がりメインドローでも格上のフリッツ選手やイスナ―選手などを倒して最後はズべレフ選手にやぶれましたがBest32まで進出しました。今大会のチャレンジャー大会優勝でランキングも自己最高の70位台まで上がっています。
下記動画ではわかりにくい部分もありますが、ラリー展開になると攻撃的な鋭いスピンでありながらミスの少ない選手です。フォアハンドの際にラケットをぎりぎりまで引かないタイプの選手ですので、サーフェスが速くなると力でおさえこもうとしたり振り遅れも起こりえる打ち方ですが、クレーコートにおいては今後も安定して勝ち上がっていく選手と思います。
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こちらは、リターンゲーム時のシェフチェンコ選手にフォーカスした動画です。サーブとフォアハンドの力強さを武器にしている印象ですが、バックハンドはまだミスがでたり全体的にコート内にボールがおさまっていても浅くなってしまう場面が多く、相手選手に叩かれたりドロップショットなど展開される隙を与えています。これが、今TOP10として活躍しているキャスバー・ルード選手のような軌道高く振り上げながら深く相手コートに入る場面が多くなってくるとランキングも自然と上がってくると思います。
最後は、メインドロー1回戦で対戦したポルトガル出身のシルバ選手との様子です。質の高いラリーが続けられていましたが、先程も書いた通りバックハンドはまだ浅くなる部分が目立ちます。相手主導の展開が増えてくると、武器としているフォアハンドにも力みがでる悪循環が起きますので、これをいかに試合中に減らせるかが今後シェフチェンコ選手が強くなっていく1つのキーになると思っています。いずれにしましても、年齢的にも体格サイズ、パワーを見ても将来的に有望選手である事は間違いないです。そして、オフコートでは非常にフレンドリーな良い選手です。
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?Alexander Shevchenko
?Jonas Forejtek
?Adrian Andreev
?Max Hans Rehberg
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8月8日(予選は7日スタート)から14日まで、ドイツではメアブッシュという町で賞金総額約45000ユーロ(約630万円)のATPチャレンジャー大会が開催されています。今後のATP250/500やマスターズ、グランドスラム大会を目指す若手からベテランまで幅広い年代の選手達が出場して日々熱戦が繰り広げられています。今回はメインドロー出場選手の年代や使用ギアをまとめていきます。32ドロー/32選手が出場していますが、インドから1選手出場している以外は全てヨーロッパ出身の選手達が集まりました。
?出場選手年齢層
・17歳以下 0名
・18〜21歳 7名
・22〜25歳 10名
・26〜30歳以上 15名
今ではATPマスターズ大会やグランドスラム大会で若くして活躍しているアルカラツ選手やホルガー選手なども、その舞台に立つまでに避けては通れないATPチャレンジャー大会への出場。100位〜300位くらいまでの幅広い年齢層とランキング保持選手達が出場し、彼らにとってはいつ負けてもおかしくない状況の中で1回でも多く勝ってポイントと次の大会遠征費用を捻出するためのまさに命を懸けた舞台がチャレンジャー大会です。今年は、18〜22歳までの若い年代で4選手が予選から勝ち上がってきているのが特徴です。決して早くから大成するのが良い事とは個人的には思いませんが、男子も活躍する年代が女子と同じように早まってきている印象を近年は受けます。若手・中堅・ベテランの各々選手達がしのぎを削り合う戦いは見ていても興奮します。
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今年前半の約6ヶ月間で、ドイツ開催ITF Jr.のグレード高い大会を複数回帯同している時にインパクトある気付きが、現役を引退した功績ある元ATP選手達が今も現場に立ってジュニア育成や発掘に携わっている事でした。日本でもそうですが、引退後に活躍した選手達は金銭的にもオファー条件が良いメディア露出やコメンテーターといったポディションに就くことが多い中で、現場でジュニア達に熱視線を注ぐドイツ出身の元2選手を紹介したいと思います。
まず1人目が、ウィンブルドン選手権と全米オープンの2度グランドスラム大会にて、男子ダブルス優勝経験のあるフィリップ・ペッチュナー氏。以前から自身がスカウト活動をしていた中で繋がりもあり、今でも会場で会うと気さくに話し合えるコーチの1人です。現在は、ドイツテニス協会に属して主に14歳以上のドイツナショナルメンバーを集結させた施設でヘッドコーチとして指導にあたっています。コーチ同士ですと温和で笑顔混じる会話が多いですが、ジュニアに対しては結構勝っても負けてもマンツーマンで試合を振り返って長く話し合っている場面を目にしています。このような指導者がいる限り、これからドイツは更に良いジュニア選手達が輩出されてくると思いますし、実際に楽しみな若い選手達が控えています。
]]>今回のブンデスリーグ大会は、7月14日(日)にドイツ・デュッセルドルフで開催された対抗戦の模様です。ATPランキングTOP50に入っている若手期待のエミル選手やウィンブルドン選手権後に引退を発表した地元ドイツの人気選手コールシュライバーが集まり、多くの観客のもと盛り上がりました。特に歓声の大きかったベストマッチが下記動画。最後は10ポイント先取のスーパータイブレイクにもつれ、良いプレーも出て大きな拍手を受けていました。
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前回の有望アメリカジュニア選手を紹介した時と同じ大会に出場していた2選手の動画が下記です。奥の体格が良い選手がオランダ出身の選手で、アメリカ選手のCarelを決勝で倒して優勝した選手です。ただ、ITF Jr.ランキングではCarel選手にはなされたかたちになっています。そして、手前が今年13歳になる2009年生まれのスロベニア出身スヴィット選手です。特に、スヴィット選手は力強いフォアハンドを武器にしており今後の活躍が注目されている選手の1人です。
すでに、有名なプロ選手を抱えるエージェント会社とも契約。使用や着用しているウイルソンやナイキも契約でしょう。楽しみな選手です。
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今年1月末にフランスで開催された14歳以下インターナショナル大会(LES PETITS AS MONDIAL LACOSTE)で目についた1人のアメリカ男子選手をご紹介します。名前はカレル選手(Carel Aubriel Ngounoue)。恵まれた体格サイズと各ショットの技術力がすでに確立されており、ヨーロッパの選手と比べてもすでに頭1つ以上ぬけている印象さえ受けました。
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ドイツでは毎年7月〜8月までの夏シーズン、10チームがドイツ各地で毎週末のように対戦チームを変えて順位を競うブンデスリーグが開催されます。ヨーロッパでは、ウィンブルドン選手権(グラスコート)後に再びクレーコートのATP250/500やチャレンジャー大会が組まれており、その合間をぬってブンデスリーグが開催されるために多くのATPランキングTOP100位の選手達が各クラブに所属してリーグに参加し、非常にハイレベルな試合が多数行われます。
今回足を運んだ対抗戦にはTOP100に入っている2選手が出場。50位のマルチネス選手と86位のデルボニス選手。
]]>2022年1月から始まった欧州(ヨーロッパ)ジュニア遠征の前半が一旦終了しました。ヨーロッパでは規制が緩くなってきたとはいえ、まだまだコロナ禍であった時期を考えると、まずは日本からジュニア選手達がヨーロッパへ足を運んでくれたことに感謝しています。感染リスクを抑える為にどの大会に出場するかを慎重に判断し、移動のほぼ全て車を使用しましたので1月から6月までの半年間で合計走行距離が2万8000キロを超えました。今後も安全運転に気をつけながらヨーロッパ各地を転戦したいと思います。
今年は14歳のジュニア遠征からスタートし、アメリカのオレンジボウルのように世界的に有名な14歳以下グランドスラム大会とも言われているフランス開催のテニスヨーロッパ(スーパーカテゴリー)大会に3名が大会主催者推薦枠でメインドローから出場。ジュニアカテゴリーを経ていく中で通常はナショナルメンバーとして選定されて推薦を受け、そこからアジア予選を勝ち抜いて出場できる名誉/歴史ある大会に出場出来た事自体が大きなチャンスを得る事になりました。
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今回は女子選手です。ITF Jr.ランキング1000位以内の勢力図としては男子選手以上に顕著な結果が表れています。男子同様にアメリカ出身の女子選手数が他国を引き離して1ヶ国だけで全体の10%以上(109名)を占める選手がランクインしています。その次に続くロシアも79名。この2ヶ国だけでほぼ全体の20%に到達します。その後も欧州諸国が続き、カナダを含めると欧州大陸とアメリカ大陸だけで上位を独占している事になります。
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昨年でジュニアカテゴリーを終えた2003年生まれの選手達が抜けたITF Jr.最新ランキング2022が発表されました。500名以上の選手が抜けましたので、自動的に2004年生まれ以降でポイントを取得していた選手達は当然大きくランキングを上げて2022年のスタートを迎えます。ただし、これから新しくポイント取得する選手達や、昨年まで取得したポイントが失効になったりなどランキングは毎週のようにすぐに変動しますのでグランドスラムジュニア目指す選手達は注意深くスケジュールを検討して出場する大会でベスト尽くしてほしいと思います。
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2021年度のITF Jr.ランキングに基づく男女勢力図を見ていきたいと思います。今回は、来年度のグランドスラムジュニア大会出場(予選含む)が見込める選手達を対象にしたTOP300。非常に興味深い結果が出ています。
まずは男子から。2003年と2004年生まれ選手達中心に、TOP300の中で実に約15%を占める42名のアメリカ出身ジュニア選手達で構成されています。これは、他国と比べてダントツに多い選手数となっています。TOP10にも3選手が入っており、育成システムの地盤がしっかりしていると言えます。また、3選手については南米含めたアメリカ大陸でのポイント獲得がメインですが、それと同時にグレード高いヨーロッパ大会でもポイント獲得に繋げていますのでサーフェスに偏らないオールラウンドなプレースタイルが確立されており、将来的には活躍する可能性が高いと思います。
アメリカの半数ですが、同国に続いて多いのが世界的にもジュニア育成で定評があるフランス。人数ではアメリカに大きく離されていますが、注目すべき点は2005年生まれなどの来年17歳を迎える若い選手達がアメリカ同様に活躍している事が挙げられます。TOP300に若い選手達のランクイン割合でいうとフランスの方が高い結果となっています。
]]>ITF Jr.大会スケジュール作成において、来年度1月スタート時に自分のポディション(ランキング)がどのあたりに位置しているかを比較的容易に推測できるデータを今回はご紹介致します。男女共に、2021年12月13日付の最新ランキングをもとにまとめています。今年度最後の大会であったJ5日本とJAアメリカ大会終了後のランキング更新を参考にしていますので、ほぼ今年度確定ランキングと考えてよいと思います。
18歳以下という決まりがあるジュニア大会では、毎年、その年に19歳を迎える選手達は卒業という事になり自動的に1月の年始めにランキングが繰り上がります。来年度でいいますと、2003年生まれの選手達がぬけることになります。男女それぞれITFジュニアランキング2000位までをまとめましたが、男子は合計562選手、女子は275選手が今年でジュニアカテゴリー終了となります。
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世界的には将来プロを目指すジュニア選手達の登竜門大会を数多く開催しているイメージが強いテニスヨーロッパ機関ですが、同機関のコンセプトとして決して限られたジュニア選手だけではなく、そしてヨーロッパ出身選手以外にも国籍問わず大会に出場したい全世界のジュニア選手を対象にしたグラスルーツ(草の根運動)構築を目指しています。このスローガンが各大会に浸透し、地域でスポンサー企業と共に根付き、各国レベルの底上げや情熱を持ったコーチ達による育成プログラムが継続して行われています。主に、12歳以下から16歳以下までの大会開催をメインに、その後のジュニア選手達のテニス人生をサポートする架け橋的存在であり、大きな影響力を持っています。
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ヨーロッパにおいて、今もっとも有望選手達がいて育成に力を入れている国はどこかという質問を定期的に受けます。これまで3回に分けて書いてきたITF Jr.大会動向も参考データの1つになりますが、やはりこれからITF Jr.大会の舞台を本格的に主戦場としてグランドスラムジュニア出場を目指していく14歳以下ジュニア(低年齢時期)選手達の各国状況を掴んでおくことが今回のテーマにおいては重要になります。
ヨーロッパでは、各国ナショナルランキング以外に誰もが出場でき、そしてヨーロッパ全体として自分の立ち位置が把握できるテニスヨーロッパ機関主催のジュニア大会が開催されています。もちろんヨーロッパにおけるランキングも発表されています。今回はこのデータをもとに考察していきます。
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今回は、欧州各国で開催されているITF Jr.大会グレード数の詳細とそこから見えてくるデータ分析を書いていきます。まず、チーム戦などを除いた欧州大陸で開催されている全大会数は272大会(上記の図を参照)。最もハイグレードなJAから初めてのランキング取得目的として低年齢選手達が出場するJ5までが欧州各国で年間通して開催されましたが、特に注目すべき点は、やはりポイントを取りたい選手達が取得できる可能性が大きいJ4/J5大会が数多く開催されているという点です。単純に、ヨーロッパには実力ある強い選手が多い、レッドクレーコートサーフェスを得意とする選手が多い等の理由だけではなく、欧州各国で今後グランドスラムジュニア大会出場を目標として将来的にはプロを目指す選手向けに「底辺の土台(大会)」が他大陸よりも確立されている事が挙げられます。特に、13歳から15歳までの間は多くのポイントや経験をしたいと望んでも、ITFの公式ルールとして年間大会出場数が厳格に各年齢ごとに定められており、それに基づいた出場スケジュールとポイント獲得が重要となります。そういった中で、このように欧州大陸でこれだけの低年齢ジュニア選手にとってチャンスがある事は大きいです。
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前回の記事では、全世界で開催されたITF Jr.大会数と比較しながらヨーロッパ大会数につき詳しく書きましたが、今回はその大会開催時期と大会サーフェス状況につき説明致します。漠然とヨーロッパテニスと言えばレッドクレーという発想は多くの方々がされると思いますが、実際にはどれ程の割合をしめているのか。2021年に開催されたヨーロッパ大会全てのデータをもとに出た結果が上記表となります。
内訳は、アウトドアやインドアで区別もしていますが、クレーコート・ハードコート・カーペットコート・グラスコートで見ても、ヨーロッパITF Jr.大会は(レッド)クレーコートでの開催が年間171大会(アウトドア開催165大会/インドア開催6大会)。これはヨーロッパ大陸開催での60%以上を占める事となります。クレーコートの割合が突出しているだけに目立ちませんが、ハードコートも年間88大会で30%以上。要するに、ヨーロッパではクレーコートを主体としながらもハードコートで試合やトレーニングする機会は多く、必然と世界に通用する選手が輩出されていく構図となっていることがデータからも分かります。
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まだ2021年ITFジュニア大会全てが終了したわけではないですが、12月初旬開催の日本/岐阜大会が最後となります。すでに2022年の大会が徐々に発表されていますが、コロナ禍から最悪な時期を脱して今年はどのような傾向であったかを欧州大会情報を中心に書いていきたいと思います。是非とも来年度以降のITFジュニア大会遠征計画につきご参考下さい。
まず、今年は全世界で577大会が開催(14歳以下/16歳以下の世界国別チーム戦も含む)。その内訳として大陸別にすると、
・ヨーロッパ 277大会
・アジア/オセアニア 99大会
・北米 79大会
・アフリカ 71大会
・南米 51大会
以上となっています。
大会数もそうですが、実に全世界で開催されたITFジュニア大会の約48%(半数)がヨーロッパ大陸で開催されたことになり、いかにヨーロッパが世界ジュニアテニス市場において重要な位置付けであるかという事が明確にデータで表れています。
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現在アメリカで開催されているATPマスターズ1000の後に、いよいよ開催されるグランドスラム大会/USオープン。今、この大会に合わせて発売したテニスアパレル商品で大きくヨーロッパで売り上げを伸ばしているブランドがありますが、わかりますか?当然といえば当然かもしれませんが、大手スポーツブランドのNIKE(ナイキ社)です。
もちろんこれまでも、テニスアパレルのトップブランドとしても競合他社の追随を許さないプロモーション活動や、最近ではネオン色を多用した斬新なデザインウェアやシューズ等を発売してきましたが、ここへきて時代を戻すかのようなレトロ感あるウェアを発表し、今それがヨーロッパでは各テニス専門店で売り切れ続出しています。今回はそのモデルを紹介しましょう!
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男子シングルス決勝戦のジョコビッチ選手とティエム選手の壮絶な打ち合いの末、ジョコビッチ選手が優勝して幕を閉じた今年の全豪オープン。これが年の初めのビックイベント、、、選手は当然ですが見ているテニスファンも良い意味で疲れますね(笑)。個人的には、フェデラ選手へのリスペクトが大きく、グランドスラム大会などの決勝戦などで同選手が負けると大きなショックを受けるのですが、今回はティエム選手に対してなぜか同様な気持ちを抱いてしまいました。それだけ、今回のティエム選手の勝ち上がりや戦いぶりは魅力的なものでした。ということで今も全豪ロスです。。。
さて、上記の事や女子の初のチャンピオンなどの話題性が多い中で、全豪ジュニアカテゴリーの部でも話題尽くしの大会となりました。特に女子は再び若いジュニア選手のチャンピオンが誕生。最近は女子選手が若くしてビッグタイトルを手にする機会が増えてきましたので、以前よりは大きな驚きはなくなりましたが、今回は特に男子Jr.の部で個人的に大きなインパクトがありました。
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近年はジュニアからプロまで、どんどん使用選手が増加傾向にある日本企業を代表するスポーツブランドのヨネックス。今年に入ってから、ATP CUPや現在開催中の全豪オープンを見ていても、時間がある時にテレビをつけた時でさえヨネックス用具を使用している選手が映し出される場面が多くなりました。
個人的には、ヨネックスがいよいよテニスブランドとしてNo.1企業へ次のステージに突入したと確信しました。何をもってNo.1という定義を証明するかというのは難しく、もちろん競合他社(ここではウイルソン・ヘッド・バボラ)含めて正確な年間のラケット販売数や選手使用数というのは分かりませんが、今回書いておきたい事は、ヨネックスは間違いなくテニスのラケットブランドとしてだけではなく「世界で(ウェアやシューズ、バッグ含めた)テニスにおける総合ブランドNo.1を本気で目指す」取り組みを確実に行っているという事です。
ラケット使用数だけでいくと、まだプロの世界ではウイルソンが多くのシェアを今は確保していると思いますが、ラケット使用選手のウェアやシューズまでの総合使用選手となると世界でヨネックスがNo.1シェアというのはかなり現実的になっていると思います。
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フランスから誕生した総合スポーツ量販店・DECATHLON(デカスロンと呼んだりしていましたが、日本語の正式表記はデカトロンとなっていますのでデカトロンと表記)のオリジナルテニスブランドであるアルテンゴ、ATP CUPでベルギー出身でシングルスNo.2で出場していたS.ダルシス選手が使用していましたので今回はそれについて書いていきます。
まず、デカトロンがその国に店を出店となるとヨーロッパではスポーツショップ関係者の間でため息が漏れてしまうということもあります。。。(笑) 品揃えがよく、何よりも販売価格が安いというのが大きな特徴です。デカトロンが進出してくると価格で勝負できないスポーツショップや専門店が頭を抱えてしまう光景は何度か見ていました。
ただ、(他種目のスポーツ用品も同じような傾向かとは思いますが)どちらかというとこれまでは価格で同業他社よりもアドバンテージがあり、品質は二の次と思っていました。実際に、テニス用品コーナーでも販売されていたラケットなどは低価格でこれからテニスを始めるような初心者向けのラインナップでした。しかし、ここへきて上記で記載した今でも現役のプロ選手が使用しだしている事に驚きもあり調べてみると、しっかりとオリジナルブランドの確立に向けて元ATPランキング上位選手のアドバイスのもと用品開発に真剣に取り組んでいる事を恥ずかしながら最近知りました。ちなみに、ATPでTOP50にも入ったことがあるダルシス選手はラケット以外にもウェアからシューズまで全てアルテンゴを着用しています。
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新たなプロジェクトや試みが感じられる大会ではありましたが、ATPとして選手による試合中のラケット破壊行為はもう少し厳しく罰してほしいと強く願います。近年では選手のエスコートやコイントスをする際のキッズを募集して試合前に笑顔で記念撮影。ただ、試合が始まればキッズに夢を与えるはずの選手がラケット破壊、、、矛盾でしかないです。
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1月9日のブログに更新した続き(http://truffle-kyukaku.com/?eid=307)になりますが、年間年始に開催された12歳以下テニスヨーロッパ大会・グレード1(開催国フランス)の男女決勝戦の模様が公式動画として配信されました。もちろん、この選手達が本当の意味で今のヨーロッパ12歳を代表する選手かと問われると更に調べないといけませんが、この年始のハイグレードな大会で結果を残した選手が今後活躍しているという歴史がありますので注目していきたいと思います。それぞれ4選手の特色がテニスに現れていてヨーロッパ選手らしいスタイルです。
女子は非常に対照的な選手同士のプレースタイルです。やはり調べるとヒンギスのお母さんのメラニーさんから直接指導を受けている今大会で優勝したドイツ出身のシュトゥセック選手。サーブ・リターンやラリー中の構えがB.ベンチッチ選手のジュニア時代にそっくりです。パワーはないですが、ムーンボールを混ぜたり相手が嫌がるアングルショットをライジング気味に打ち続ける技術力がすでに身についており、高い打点から正確に打ち込めるショット力がどうしても乏しい女子の試合では中々シュトゥセック選手のようなプレースタイルに勝つのは難しいと思います。準優勝のタッガー選手が、攻撃的なテニスでこれから片手バックハンドの精度含めてどれだけ正確にコントロールできるかが重要なポイントになります。これが身についてくると2年後には違う結果にもなっているでしょう。
3月6日/7日で開催される男子国別対抗戦・デビスカップのドイツ戦がデュッセルドルフの室内ホール(ハードコート)で開催される事が決まり、チケットの販売が開始されました。対戦国はベラルーシとなっています。
最近はドイツのテニス事情など前向きに書く事が多くなっていますが、ATP CUPで絶対的なポイントゲッターとなっているNo.2で出場しているシュトルフ選手以外に昨年ダブルスで大活躍し、現在ドイツのテニスメディアでホットな注目を集めているミース/クラヴィーツペアというダブルスでポイントが取れるスペシャリストが存在します(2019年全仏ダブルス優勝)。
特に団体戦はダブルスでの勝利が非常に大きなカギを握り、シングルスではズべレフ選手とシュトルフ選手。現在は、エースのズべレフ選手が苦しんでいますが、これからリズムを掴んでくるようになれば今年は男子ドイツはデビスカップでも上位の結果を残せる可能性が非常に高いと思っています。デュッセルドルフやドイツの他都市、ドイツ近隣国の日本人テニスファンも多く応援にかけつけることだと思います。ドイツテニス界盛り上がりの為にも、まずはしっかりと勝ってほしいと思います。
ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html
お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)
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2019年12月31日からメインドローが始まり、2020年1月5日に終了した最初のグレード高い(グレード1)12歳以下テニスヨーロッパ大会(開催地フランス)について今回は書いていきます。ちなみに、12歳以下はテニスヨーロッパ公認大会ですが、同時に期間は少し短いですが10歳以下のナショナル大会も同時進行で開催されていました。まさに低年齢から大会期間中に年越しを迎える恒例イベントとなっており31回目となる歴史ある大会です(http://truffle-kyukaku.com/?eid=297)。
主に2008年生まれの選手が対象になりますが、男子はスイス選手、女子はドイツ選手が優勝。おそらく、近日中に決勝戦の様子をまとめたハイライト動画がオフィシャルで配信される予定ですので、また改めてお知らせ致します。
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今回は、昨年からトップ選手の仲間入りして躍進し続けているギリシャ出身のステファノス・チチパス選手をテーマにします。もちろんジュニア時代から活躍していた選手ですので、将来的にはプロの世界でもという期待が大きかった選手の1人である事には間違いありませんでしたが、ここまで一気に駆け上がってくるスピードには驚きました。2018年1月1日のスタート時は90位台の選手でしたからね。。。それがこの2年で最高ランキング5位をマークしています。今年22歳、まだまだ大きなことを成し遂げてくれる期待がかかる最有力選手でしょう!
そんなチチパス選手の魅力(強さ)について書いていきたいと思います。
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現在オーストラリアで開催されているATP CUPで、ドイツのエースである(はずの・・・)A.ズべレフ選手が派手にラケットを破壊している映像が流れていますが、最近ではラケットを破壊してもあまり審判から厳しい警告や処分が下りていない印象があります。こういう光景を見ると、メーカーでラケット開発に関わっている関係者は心を痛めているように感じますが。。。むしろ、見ているテニスファンもブーイングはあるものの「あ〜、また同じ選手がやってるわ。。。」みたいな傾向で、ヨーロッパのテレビ解説者もシリアスにはなっていないです。
しかも今回のケースに関しては、ベンチでドイツデビスカップ監督やボリス・ベッカー氏もいる中でコート上に何度もラケットを叩きつけ、その間、周りは何も言うことなく落ち着くのをまっているだけでした。ある意味、フラストレーションによるラケット破壊を容認している行動ともいえます。日本ですと、このような行動に関してはかなり厳しい処分を求めたり直接注意する関係者が多いと思いますが、これも文化の違いなのでしょうか。世界的には、良くない行動であると分かっていながらも。。。
今後は、ますます世界No.1やグランドスラム優勝候補選手として常に名が挙がってくる選手の1人ですので、プレーだけではなくコート上の振る舞いなどテニスファンから本当の意味で愛される選手に成長してほしいと強く願っています。No.2で出場しているシュトルフ選手が昨年から急成長しているだけに、ドイツテニス界にとっても重要な時期ですので真のエースとして君臨してほしいと思います。
また、このような映像を見ているジュニア選手もずっと頭の隅には残りますので、その選手がプロの舞台で同じような行動を起こすとなると今後10年先も続いてしまう事になります。。。テニスにとっては間違いなく良くない行動の1つです。お金を稼ぐためにも大切なビジネス用品を自ら破壊している訳ですので。
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2020年1月初旬にアシックス社より、新たにクロアチア男子プロ選手のボルナ・チョリッチとフランス女子プロ選手のキャロライン・ガルシア選手とウェアおよびシューズの契約締結したニュースが発表されました。2選手共にナイキからの契約変更となりますので、アシックスがナイキの契約満了に合わせて良い条件でオファーして獲得に動いていたと思います。
おととしの2018年までは有望ジュニア選手含めかなり積極的にアシックス着用選手を増やす活動をし、2019年は(選手が一気に増えた事もあり)テニスにおける活動を少し引いたようにも思いましたが、ここへきてまた動き出していますね。やはり今年の日本で開催されるオリンピックもかなり意識した活動と思います。
2選手と同時に、ジュニアでも活躍したポーランドの女子選手、イガ・スヴィアテックとも契約したようです。
ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html
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試合中の感情的になっている時にジャッジやカウントなどのコート上でトラブルが発生すると、ヨーロッパ選手同士でさえ言葉の違いから(もちろん全てが英語圏ではない為)予想以上にもめ事が大きく発展してしまい、後味悪い試合内容になってしまうことは起きています。その多くの理由が選手同士で言い合いの喧嘩になったり、最もややこしくさせるのが親やコーチがコート外から口出しして収拾がつかなくなります。こうなってくると選手同士ではなく、各選手の親やコーチ同士が場外で言い争いになってどうにもならなくなってしまいます。。。
ヨーロッパのグレードの高いジュニア大会でさえ、序盤は10面以上のコートを使用する事が多く、大会運営者の目の行き届かない中でセルフジャッジの試合が進行されていきます。このような場合に感情的になりやすい場面ですが、いちはやくもめ事(時には勘違い)が大きくならないよう、本部にいる大会レフリーを呼ぶことが最善の早期解決に繋がります。この行動が意外に見落とされがちでどうしても後手後手にまわり、ちょっとしたトラブルが大きなことに発展してしまいます。ジュニア同士の試合でセルフジャッジである以上(大会運営者も各コートを見れていない場合)、故意ではないミスジャッジやカウントミスはしょうがないと思っています。
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新年あけましておめでとうございます。
冒頭いきなりですが、これまで以上にヨーロッパへ目をむけて行動を起こしてみようと思われている日本のテニス関係者の方々が増えてきているように感じています。今回は、ヨーロッパ遠征といっても内容は様々。個人的に特にヨーロッパ遠征で挑戦して頂きたい1つがアカデミートレーニング以外に大会を挙げていますので、本当の意味でヨーロッパを体感する機会について、これまでの経験をもとに書いておきます。
何度もここで紹介しているテニスヨーロッパ機関が欧州各国で開催している12歳以下/14歳以下/16歳以下の「テニスヨーロッパ大会」。テニスシーズンである夏の時期は、クレーコートで特に大会が集中します。ここで重要な事は、「どの国のテニスヨーロッパ大会に挑戦するか」です。日本国内の大会スケジュールとの調整で難しい部分はあると十分理解していますが、やはり多くの有望選手が集まる大会に(例え早期敗退になろうと)挑戦してほしいと強く願っています。
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2020年に向けて、まずはダンロップ社に関連するホットなニュースが報道されています。今年の大躍進によりTOP5に入ったオーストリア出身のドミニク・ティエム選手のコーチであるチリ出身、現役時代に金メダルも獲得したことがあるニコラス・マス−氏がダンロップと契約締結したことが発表されました。今年からティエム選手のコーチに正式に就任し、その後の同選手の活躍によりマス−氏も試合中などメディアで度々取り上げられ、まさに今年の顔の1人であった影響力あるコーチに間違いありません。
ダンロップは、マス―氏との関わりからどのように動き出しますかね。契約期間や条件にもよりますが、やはり大きなニュースになる事が確実であり、ブランディングイメージや販売にも大きく影響を与えるティエム選手の獲得をこの流れで近い将来進めていきますかね!?近年は、テニスにおいてアカデミーや大きな大会へのボールサポートなどの投資が続いているダンロップ。いよいよまずは男子選手から大きな話題となりそうな新規選手発表がこの1〜2年の間にありそうな気がします。早ければ2020年1月1日。。。
ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html
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以前に日本のジュニア選手を見ている中でフォアハンドの体重移動しながら打つ選手がヨーロッパの選手と比べると少ないという記事を書いた事がありますが(http://truffle-kyukaku.com/?eid=274)、それと同じような事を挙げるとすると、「ラリー中に自分から仕掛けてドロップショットを打つ日本人ジュニア選手が少ない」です。はっきりと書くと極端に少ないです。本当に世界を目指してどのような選手とも互角に対戦して勝っていく為にはドロップショットの技術習得に関しては、どのサーフェス関係なく(未だにクレーコートでトレーニングや試合する機会が多いヨーロッパの選手が使いこなすショットというイメージが根付いているようですが)低年齢からしっかりと体に覚えさせて、自分が攻撃態勢に入った時に使えるようにしておかないといけないショットの1つです。
ドロップショットを打つ機会が少ないという事は、ドロップショットを打たれた際のネット前へ走ってからの処理の仕方もおそらく良くない(上手くない)という事が予想できます。
今回紹介しているドイツのA・ケルバー選手の動画は数年前のオフシーズントレーニングの様子。ウォーミングアップも終了し、ラリー中からその当時取り組んでいるショットをトレーニングしている一部ですが、バックハンド側の前へ踏み込んで体重移動して打ち込めるボールを2回全てドロップショットで切り替えしています(フォアハンドは、この当時は逆クロスへ打ち込むことを重点にトレーニングしていました)。
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シンプルなトレーニングでありながら、試合終盤のスコアが競った場面で勝敗を分ける差として出てくる重要なショットの1つが、相手2ndサーブ時に(エースを狙いにいくことが目的ではなく)主導権を握るための引っ張ったリターンを打てるかどうか。激しいラリーの応酬やダブルフォルトなど、試合後に頭に記憶されやすいポイントではなく、意外に2ndサーブをきっちりとミスなく打ち込んだり、一辺倒ではないバリエーションある安定したリターンをしている選手が競っていても最後には勝つといった傾向はジュニアからプロ選手関係なく見ていてあるように感じています。これも日頃から時間を割いて取り組んでおかないと、中々分かっていても頭の中のイメージだけでは重要な場面で一瞬の判断が求められるテニスで実行に移すのは勇気がいる事です。
選手同士ですとラリーやポイント形式がやはり多いですが、専任ツアーコーチとの通常トレーニングが定期的に組まれるヨーロッパスタイルでは、(サーブ練習含め)この相手2ndサーブに対するリターン練習は頻繁に行われるトレーニングの1つです。通常のリターン位置からコート内へ入るタイミング、ボールをクリーンヒットするまでの肘の動作、打点、ボールの球種(スピンなのかフラット系で打ち込むのか)、打ち込んだ後のポディション確認など細かく指導が入ります。
ラリーや球出しが中心で、最後のマッチ練習前にちょろっとといった時間配分でリターン練習に取り組んでいる場合は、是非定期的に重点を置いて取り組んでいただきたいシンプルなトレーニングメニューです。上記2つの画像に登場してくる女子選手は、ロシアのD・カサトキナ選手です。
ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html
お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)
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テニスファンにとって楽しみな1つが、新年を迎えた時に人気選手の用具(ラケット・ストリング・ウェア・シューズ等)が変更している事も興味あるニュースだと思います。多くのプロ選手の場合、基本的には12月31日で契約が終了し、年を越して1月1日から(同じメーカーと)そのまま契約更新なのか新規メーカーに変更になるかのどちらかです。ですから、注目選手の用具変更となると毎年1月1日に各メーカーからホットなニュースとして情報発信されて話題になります。2020年はどうですかね!?
もちろんメーカーにとっては、この新規選手契約というのは大きなニュースとしてテニス関連サイトやファン同士の話題に取り上げてもらうのはもちろん、最終的には用具の販売に繋がる販促活動(プロモーション)の一環として行われます。そのため、この活動が積極的に行われているメーカーは今テニスビジネスに力を入れて(ある意味、今後の種まきとしての投資)勢いがあるメーカーと考えられます。人気プロ選手だけではなく、将来有望視されているジュニア選手の契約変更でさえ、今は大きなお金(契約金)が動く時代ですので新しい年を迎える時の要注目事項の1つです。
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ヨーロッパでは、まもなくクリスマス休暇に突入して会社も休み。日本でも、同じように「今年も残り僅か」「今になれば今年もあっという間」といった声を耳にする時期になってきましたが、ヨーロッパのジュニアテニス界はそんなに甘くないですね(笑)。日本のお正月のような感覚はなく、2日間程のクリスマスが終わればほぼ通常のトレーニングが始まります。そして、あと1週間もすれば約1ヶ月半〜2ヶ月あったオフシーズンも終了し、本格的な2020年のシーズンが始動していきます。どのようにしてこのオフシーズン、低年齢のジュニアであれハードに追い込んでトレーニングを積んできたかが問われます。大袈裟な書き方でも何でもなく、本当にこのシーズンしっかり体作りしないと怪我で離脱というのもシーズン途中で起きています。
ヨーロッパは、今回ご紹介する大会(12歳以下大会)含め、年末年始からハイグレードなテニスヨーロッパ大会が連戦で続いていきます。いきなり初戦から他国のナショナルメンバー選手との対戦が3セットマッチで続いていきますので、選手にとっては本当に年の序盤からハードですが、本気で将来プロを目指すジュニア関係者にとっては恵まれた環境だと思います。
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毎年全豪オープンに向けて盛り上がりをみせる1月、ヨーロッパでは12歳/14歳以下を対象にしたグレードの高いテニスヨーロッパ大会や18歳以下対象のITF Jr.大会が開催されていますが、今回はそのITF Jr.大会についてご紹介していきます。私も、今後の近い将来において全豪オープングランドスラムJr.大会出場を目指し、選手達や関係者がヨーロッパの田舎から大きなモニターでその様子を見る光景に慣れてしまった1人です。。。
今回ご紹介するITF Jr.大会は、2週続けて東ヨーロッパ諸国で開催されるJ2(スロバキア)とJ1(チェコ)。もちろんヨーロッパ出身選手の出場がほとんどですが、以前にこれらの大会結果を過去10年間程調べた事があったのですが、ここでベスト8以上に勝ち上がってきていた選手達からその後においてジュニア大会やプロ大会で活躍していく選手が多いという共通点がありました。
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2020年以降の欧州テニス事情動向を調べていく中で、ドイツもようやく今後に向けて明るい兆しが見えてきている(本腰を入れ始めた)印象を受けます。もちろん欧州においてこれまでの歴史をみてもテニス大国の1つではありますが、近年はクラブ数が減少傾向、A.ズべレフ選手やA.ケルバー選手が世界のトップで活躍していますが将来的に有望視できるジュニアが育っておらず、協会としての統率や育成への情熱に少し疑問を感じていたのも事実です。もちろん、まだすぐに目立ったジュニア選手や上記2選手に次ぐプロ選手が誕生するのかとなるとそこは時間を要しますが、それ以外の部分において明るい兆しと感じる部分をご紹介していきます。
1.「ボリス・ベッカーインターナショナルテニスアカデミー」が2021年春頃完成予定
(何かとお騒がせなイメージの強い)ボリス・ベッカー氏ではありますが、現在はドイツテニス協会の男子チームを統括するポディションで就いて活躍し、ユーロスポーツのドイツ視聴者向けテニスコメンテーターを務めるなど本格的にドイツテニスビジネスに貢献を果たしています。その同氏が、新たな巨大プロジェクト構想として2021年春頃を目途に投資家と共にヨーロッパにおける巨大アカデミーの設立を正式に発表しました。合計39面のテニスコートを擁する壮大なプロジェクト、多くの人数を収容できるレストランや宿泊場所が設けられる施設はもちろんドイツでも初めてとなる予定です。ドイツにもアカデミーは多数存在しますが、これほどの規模のアカデミーが完成するとヨーロッパのみならず世界的にも大きな注目を集める事は間違いなく、ドイツへのテニス選手や関係者の動きがより活発になると考えられます。まずは無事にプロジェクトが進行していく事を願うばかりです。
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現役時代のダビド・フェレール氏とニコラ・クン選手のトレーニング画像第2弾。今回はバックハンドクロス打ち合いから、打ち込めるボールを回り込みも意識しながらフォアハンドで展開していくラリーの様子です。仕掛けていくフォアハンド含め、ほとんどのショットが下半身からの体重移動によって打ち込まれている事がよく分かります。
大会も落ち着いてトレーニング期間を設けられる時期に、じっくりと取り組んで下半身から意識した力強いショットを打ち続けてほしい効果的なトレーニングメニューの1つです。このメニューでは、フォアハンドで仕掛けた後はあまり軌道の高いボールではなく、少しミスするリスクを覚悟しながらも展開はやいかたちで最後はネットまでつめてボレーで終わる形が理想ですね。各ショットの技術力向上以外にも、このようなトレーニングメニューは担当コーチと話し合いながら進めていく中で、今後の自分の武器となる展開(プレースタイル)を確立していく事にも繋がっていきますので是非とも重点的に取り組んでみて下さい!
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欧州を代表するテニスブランドの1つバボラ社(本社フランス)の社長であるエリック・バボラ氏が、同社の今を語ったインタビューがテニスサイトに掲載されていましたのでご紹介します。
バボラ社といえば、1875年にテニスストリングを開発してテニス市場に本格参入。長きに渡りストリング事業に力を入れながら現場で選手からの生の声をもとに開発を進め、1990年代にラケット事業にも参入し多くのグランドスラムチャンピオンが誕生。特に2000年代前半はまさに一世風靡したかのように多くのテニス選手が同社ラケットとストリングを使用し、世界でブランディングイメージが浸透(確立)して大成功をおさめた事は有名です。
長い歴史の中では必ず訪れる事ではありますが、ここ最近は少し低迷時期という印象でしたがD.ティエム選手(白のピュアストライク)が頭角を現し、そしてR.ナダル選手(黄色のピュアアエロ)の長い活躍により、再び勢いを取り戻したイメージです。
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先週までアメリカ/IMGアカデミーで開催されていたエディ・ハー国際ジュニア大会2019にて、男子14歳以下カテゴリーでルーマニア出身のミハイ・コーマン選手が優勝しました。2005年生まれの14歳以下ヨーロッパランキング1位の選手です。恵まれた体格と、それをいかしたサーブやストロークを武器に最近は特にレベルアップしている印象です。ヨーロッパランキング1位の選手ですが、実はヨーロッパでは未だ大きな大会でタイトルを手にしたことがありませんでしたので、エディ・ハーで第1シードで出場したとはいえ、今回の優勝は本人が一番驚きながらも喜んでいる事だと思います。
以前のブログでも書きましたが(http://truffle-kyukaku.com/?eid=287)、ミハイ選手と同じ2005年生まれにはヨーロッパで今後の活躍が期待できる有望男子選手が複数名集まっています。おそらくミハイ選手以外に、まだ時間はかかるかもしれませんが今後セルビア・クロアチア・チェコ出身選手達がITF Jr.大会等で頭角を現してくる事かと思います。まだオレンジボウルを控えていますが、すでにミハイ選手はエディ・ハー大会優勝によって色々とエージェントやスポンサーの声が掛かっているようです。オレンジボウルでも好成績を残すと、新たなスポンサーや契約金の話しなど今後のテニスライフにおいて重要なオファーが続けて舞い込んでくる事になると思います。ご家族含め、チームとして良い選択をしてほしいと思います。
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12月10日に発信されたテニスニュースサイトの中で非常に興味深い記事を見つけましたのでご紹介します。テーマは、トッププロ選手の日頃からの食事について。ここでは、ウォズニアッキ選手・ハレプ選手・ナダル選手・フェデラ選手・ジョコビッチ選手の食事ルーティンおよび体重増加を防いで常にベストパフォーマンスをコート上で発揮する為の摂取方法が紹介されています。
1.ウォズニアッキ選手
すぐに試合が無い朝食時はパンケーキを好んで摂取。また、ブロッコリーが大好物の1つで昼食時は(ブロッコリーを含む)十分な野菜とチキン、少量のライス。ブロッコリー以外にも食べる事ができる場合は、ホウレン草やアスパラガスも一緒にトッピング。試合前はほとんどパスタを摂取。試合後は体力回復をはかるため、チキンやステーキとライス・ポテトを摂取。
2.ハレプ選手
シーフードやピザが大好物。試合前は、クリーム系などのソースがかかっていないオリーブオイルに少量のパルメザンチーズがかかったパスタを摂取。試合後に好物のピザやカリフォルニアロールなどの寿司も口にできる時は食べている。
最近の中で大きなテニスニュースの1つ、2020年の全豪オープン後に引退を表明したキャロライン・ウォズニアッキ選手。非常に残念ではありますが、来年30歳を迎えるにあたり、プライベートでも結婚をして新たな第2の人生に対してのモチベーションが大きくなり決断した事だと思います。
このウォズニアッキ選手がテーマとなる際に、個人的にいつも関連してくるのが親子(父親)二人三脚で常に取り組んできたトッププロ選手としての軌跡です。途中ではもちろん色々とありましたが、ここまで親子でジュニア時代から長くトップに駆け上がっていくストーリーはまだまだ数少ない成功例の1つだと思います。それだけ反対に上手くいかない例が多いという事になります。。。
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2020年から開始されるテニスヨーロッパ機関のプロジェクトにおいて、14歳以下ではこれまでグレード1〜3に区分した大会から更にグレードの高いスーパーカテゴリーが新設される事をお伝えしました(http://truffle-kyukaku.com/?eid=278)。実は、もう1つの大きなプロジェクトも決まっており、今回はそちらをご紹介致します。
これまでは、テニスヨーロッパ大会といえばプロ大会への登竜門的な存在として12歳以下と14歳以下が主に注目されており(実際に各メーカーのスカウティングやエージェントが集まるのもこの年代カテゴリー)、16歳以下大会というのはそれに比べると注目度が低い位置でした。実際に、私も16歳以下大会というのはヨーロッパの14歳以下選手達がポイントを稼ぐために出場する大会であったり、実力ある選手が15歳以降はITF Jr.舞台へ移行していく中であまり重要視していないカテゴリーというイメージでした。しかし、この度発表されたのは、ITFとの新たなコラボレーションとしてテニスヨーロッパ16歳以下ランキングでTOP50に入れば(ランキングによってですが)ITF Jr.のグレード2/3/4(J2〜J4)のメインドローへ年間大会数は決まっていますが出場できるプロジェクトが発表されました。
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近年、トッププロの選手達が口にするようになってから幅広く使用されるようになった「メンタル」という単語。テニスの技術力ではなく、精神的(気持ち的)部分を重視した部分でよく目にするようになりました。「メンタルで相手より勝った」「メンタル崩壊」「もっとメンタルをこれから鍛えないと」などなど。う〜ん。。。正直、個人的にはジュニアカテゴリーの間でこの単語が浸透していくのには少し疑問とネガティブなイメージがあります。特に試合に負けた後に、それを主な理由として済ませて良いのか。。。
2週間という長い期間でトロフィーを手にするためしのぎを削り合っているグランドスラム大会で活躍し続けている世界のプロ選手達。近年は、往年のレジェンドプレーヤーであった方々が現役選手のコーチを務めて話題になったりしています(エドバーグ氏、チャン氏、ベッカー氏、レンドル氏、フェレーロ氏、マルチネスさん、モレズモーさんなど)。もちろん現役選手が、それらの大記録を残したレジェンドから技術的な部分の指導を受ける事もあると思いますが、個人的には「グランドスラムタイトルを手にした人間たちにしか分からない経験や想い」を共有し合いながら、グランドスラムの決勝に向かう心構え、集中力の維持、例え負けたとしても今後に向けた気持ちの持ち方と課題への取り組み、まさに一般のテニス選手とは違う域でたたかっている選手達が本来は使用する単語がメンタルと考えています。
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前回の記事では、強いジュニア選手輩出とグランドスラム大会による関連性を中心に書きましたが、今回はヨーロッパ事情中心にご紹介していきます。
2.本当にヨーロッパの選手が強いのか??もしかしたら、そう思えるだけではないでしょうか!?
ナダル選手(スペイン/1986)、ジョコビッチ選手(セルビア/1987)、フェデラ選手(スイス/1981)、ティエム選手(オーストリア/1993)、メドべデフ選手(ロシア/1996)、チチパス選手(ギリシャ/1998)、A.ズべレフ選手(ドイツ/1997)、プリスコバ選手(チェコ/1992)、ハレプ選手(ルーマニア/1991)、クヴィトバ選手(チェコ/1990)、スビトリナ選手(ウクライナ/1994)、ベンチッチ選手(スイス/1997)などなど、、、確かに書いているだけでもヨーロッパから男女共に現在のATP/WTAランキングトップに位置している選手達。TOP10だけをみても、ほとんどがヨーロッパ出身の選手が名を連ねていますので、ヨーロッパの選手が強いというイメージを抱くのは当然ですね。
ただ、個人的にはヨーロッパの選手が強いというのは、間違ってはいませんが絶対に正しいとも思っていない(曖昧でグレー的ですが・・・)というのが本音です。なぜなら、、、ロシアも含めると50ヶ国から成るヨーロッパ。極端に書くと、各国から50年に1度、トッププロになれる選手を輩出すればヨーロッパ全体として50年間は常に強い選手が誕生する事になります。。。テニスの本場であることは間違いないと思いますが、他の大陸に比べて環境的にも国の数が多いというのはアドバンテージになっています。隣国同士でも経済的な資金面、治安、テニス協会としてのサポート体制は様々です。ヨーロッパが強いというよりは、今はヨーロッパから安定してトップ選手が誕生しているだけであり、この状況はすぐに変化すると思います。特に、今回は上記トップ選手名と一緒に生まれた年を記載しましたが、男子をよくご覧ください。BIG3であるナダル選手・ジョコビッチ選手・フェデラ選手がトップに君臨し、そこからヨーロッパ出身の選手がトッププロとして定着するまでには約10年の(生まれの)差があります。ようやく若い世代で今後長く定着しそうな選手達がランクインしてきた印象です。女子は長きに渡り安定してヨーロッパから強い選手がトップとして誕生していますが、男子においては今でも非常に流動的であり、いずれカナダやアメリカ、オーストラリア、アジア出身の各大陸から強い選手が再び入ってくると思っています。
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昨年頃からプロのATP大会でも頭角を現し始め、今ではすっかり実力と共に若くして(今年19歳)トッププロの仲間入りを果たしたカナダの世界ランキング21位、フェリックス・オジェ=アリアシム。彼が14歳の時に、カナダのジュニアナショナルメンバーとして参戦したオランダの14歳以下テニスヨーロッパ大会(グレード1)時のプレー動画をご紹介します。
すでにしっかりとした体格ですが、他の出場選手と比べるとそこまで背丈があった印象ではなかったです。ただ、プレーは見て頂いても分かるように、サーブでもポイントが取れますし、クレーコートでミスが少ない攻撃的なしつこいストローク。そして最後は、しっかりと自分の武器となるショットでポイントを取ります。その5年後には、もう世界のTOP20。。。まさに最近の選手の中では世界を代表する怪物級の1人である事は間違いないです。
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12月に突入し、まもなく2019年も終了しますので来年以降の欧州ジュニア選手の14歳以下あたりの動向をこれまでの経験や結果等を考慮しながら、欧州テニス事情と組み合わせて予測していきます。なぜか!?そろそろ欧州からも数年後に、カナダのフェリックス・オジェ=アリアシム(http://truffle-kyukaku.com/?eid=286)のようなテニス関係者を驚かせる逸材、まさに怪物級が出てくるという確信のもと、文章が長くなりますので2回に分けて書いていきます。
日本の皆様とヨーロッパにつきますテニス事情の会話になると、「なぜヨーロッパやアメリカ(オーストラリア含め)は強い選手が多く出てくるのか」「今はアメリカへテニス遠征するジュニアが多いですが、プロの活躍している選手の多くはヨーロッパ出身ですよね」という話題が多くなります。これらはすでに明確な理由と答えがありますので、私自身の考えも付け加えながらお伝えします。
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常に上位選手を脅かす存在の選手、これは各国に必ずいます。爆発力を持った選手、遅かれ早かれこのように周りから思われている選手はほぼ間違いなくどこかで一気にランキングを急上昇させたり、大きな大会で勝ち上がってきたりするものです。実力が備わっているからこそ、そのように思われる存在ですので。
前回は同じテーマで、コート上に立つ選手の立場として書きましたが(http://truffle-kyukaku.com/?eid=282)、今回は周りで観戦されている選手の親御さんやコーチ側の立場で、爆発力を持った選手が誕生しにくい要因を挙げていきたいと思います。もちろんキーポイントになってくるのは、1セットマッチ/8ゲームマッチ形式と3セットマッチ形式の違いとなります。どうしても、この形式の違いによって試合後の選手への声の掛け方が変わってくる(大きな違いがあると)と思っています。
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日本でもストローク力に魅せられて多くのファンがいる中で惜しまれながら引退したスペインのダビド・フェレール氏と、トップジュニアとして活躍し今はプロの舞台でまずはTOP100を目指すニコラ・クン選手の3年前(2016年)オフシーズン期間に訪問した際のトレーニング動画の一部です。実際にコートの中に入らせてもらって撮影しましたので、身近で分かりやすいと思います。
今回は両選手がストロークでも非常に得意としているバックハンド。見ていてもあまりミスをする感じがしないくらい簡単に打っているように見えます。トレーニング合間の休憩中に、どうしてもバックハンドショットについて両選手の考えを知りたくて質問した事を今でも覚えています。単刀直入に、「なぜそれだけバックハンドが安定して打ち続けられるのか」。見ていても、何か体が勝手に反応して無意識に「感覚」で自由自在に打っているようにしか感じられなかったからです。
以前、3セットマッチが日本の公式大会で採用されているケースがヨーロッパに比べて少ないという事を記事にしました(http://truffle-kyukaku.com/?eid=275)。1セットマッチや8ゲームマッチが、世界のほとんどのテニス主要ジュニア大会で採用されている3セットマッチルールという世界基準からかけ離れている現状。今回は、個人的見解として、そこからどのような選手が輩出されていくか、また周りで観戦されている方々の心理的な部分も含め2回に分けて書いていきます。
まず、キーワードとしている爆発力を持った選手という意味をお伝えしたいと思います。爆発力と書くと外国選手のパワーというイメージになりがちですが、今回のメインとしているテーマとは異なります。「爆発力=常に何かやってくれるんじゃないか」、これはジュニアからプロまでどのような大会でもいいですが、グランドスラムのような大きな舞台、(全国大会に繋がる大会含め)各年代のその年のナンバー1を決める全国大会等、多くの選手にとって大きな目標となっている大会。それらのステージで、シードやランキング順位が対戦する選手よりも低くても、3セットマッチを行えば勝てるチャンスが大きく、一波乱起こしてくれんじゃないかという意味になります。
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今月初旬からドイツで徐々に大きなニュースになり始めていましたが、2021年早々の完成を目標にボリス・ベッカー氏が投資家と共に「ボリス・ベッカーインターナショナルテニスアカデミー」を設立する事が決まり、すでに壮大なプロジェクトが動き出しています(公式記者会見も終了)。場所はフランクフルト郊外にあるホッホハイム(Hochheim)という街で、計画では合計39面のテニスコート(18面のアウトドアと21面のインドアコート)が作られる予定となっており、ヨーロッパではスペイン・マヨルカ島にある「ラファアカデミー」とフランスにある「ムラトグルーアカデミー」と並ぶ巨大アカデミーが完成予定です。
宿泊施設やホテル、大規模なレストラン、現地のドイツ学校、ベッカー氏自身のミュージアムも建設予定となっています。今回は欧州テニス事情というよりもニュースでしたが、、、もちろん個人的にも非常に興味がありますので、ここのプロセスについては今後も定期的に発信していきたいと思います。
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今回は、2003年生まれでスペインの期待を一身に背負っている男子ジュニア選手の動画です。16歳となる今年から、ジュニア大会と並行しながらプロ大会でもコンスタントにランキングを上昇させています。動画からもわかるように、無理(癖)のない綺麗なフォームからパワーのある、そして厚くボールをとらえてクリーンヒットを連発させています。
何よりも、この動画を通じて今回お伝えしたかったのが「ボール音」。個人的に、良い選手であったり今後期待できそうな選手を見極める際に技術的な部分や試合中の取り組みなどチェックする項目は複数ありますが、「音」というのも非常に重要視しています。乾いた綺麗な音を醸し出せる選手、これもある意味その選手の素質(トレーニングで養われるだけではなく、もともとの生まれ持った才能)と今は考えるようになっています。
例えば、どうしても悩みが解決しなかったり技術面で不調を感じるとき含め、定期的に室内コートで自分の音を確認するのも大事なトレーニングと思っています(もしくは近くで日頃から見て頂いているコーチと一緒に確認)。あまり技術面の細かい事や悩みを深く考えすぎず、音だけに集中する時間をつくることも今後の自分のテニスを形成していく上で重要な取り組みであり、何か音から解決策を得られる可能性もあるでしょう。音を聞きながら、そこからどのように技術面を向上させていくか。少人数で1〜2時間集中して向き合えば、意外にもこれまでの悩みや技術力向上に向けての大きなヒントをつかむきっかけになるかもしれませんね!?是非トライしてみて下さい。
そして、この選手もまたスムーズな軸足セットから体重移動動作が行われています!
(http://truffle-kyukaku.com/?eid=274)
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今回のテーマも、ヨーロッパ各地のジュニア大会を視察している中で驚いた1つですが、12歳以下/14歳以下大会でも週末の準決勝や決勝になると、観客席の8割以上が地元テニスファンで埋まる大会があります。これも日本のジュニアテニス事情と異なる1つと思いますが、テニス事情という枠をこえて「地域に根付いた文化の違い」と考えています。
どの大会でも、大会序盤は出場選手はもちろん、担当コーチ・家族・大会運営者・用具サポート関係者などで会場内は2〜3日間ごった返します。それが徐々に負けてしまった選手が去っていき、中盤から終盤にかけてはほとんどの大会では静寂な雰囲気となり、勝ち残った選手たちなど(大会序盤に比べて)少ないテニス関係者が見守る中で準決勝や決勝が行われて終了していくのが普通と私も思っていました。
欧州遠征のご相談を受けたり、ジュニア選手へ直接、そしてこのブログやフェイスブック等で何度もキーポイントにしているのが、ジュニアテニス選手において「いかに14歳以下大会に出場できる期間を大切に過ごすか」。これに関しては、ヨーロッパで活動していく中で自分自身の中で芽生えた確信、そしてジュニア遠征コーチや選手親御さん、スカウティング活動に携わっているエージェントなどの情報収集などを近くで見てきた中で切に感じています。
ヨーロッパでは、プロとしての道を選択するか、もしくは別の道を歩むかの1つの目安となる登竜門的なテニスヨーロッパ大会(年間通じてヨーロッパ各国で大会多数開催)において14歳以下カテゴリーから公式ホームページで各選手自身のプロフィールやヨーロッパ全体としてのランキングが全て公開されます(選手本人が希望すれば使用ラケットやストリング、好きな選手なども表示できます)。この14歳以下カテゴリーに出場出来る主に1〜2年をどれだけ今後の為に重要に過ごすか。ヨーロッパでは、選手にとって大きな分岐点となっています。
夏シーズンともなると、14歳以下カテゴリーなどは毎週のようにグレードの高いテニスヨーロッパ大会がヨーロッパ各地で開催され、そして毎週のように同じ選手達と各会場で顔を合わせるたびに、「君たちちゃんと(年間通じて)学校行ってるの?」と思ったりしますが、もちろん地元クラブから強くなる選手達中心に普段はちゃんと学校へ行っています。テニスアカデミーに長期滞在している選手達は、アカデミー内にあるスクールに通いながらトレーニングに励んでいます。
ヨーロッパの気候の特徴として、スペインや南フランスなど年間を通して比較的暖かくアウトドアでプレーできる国を除いては、基本的には10月頃から翌年3月くらいまでは日照時間も極端に短くなり(ナイター設備していないクラブがほとんどで)気温もマイナス近くまで下がりますので、メインがインドアコートに移行します。インドア施設が不足している国が多いヨーロッパでは、選手達のトレーニング時間もどうしてもこの時期は限られてしまいます。(もちろん冬だけではありませんが)そのような状況の中で大変ですが有効な時間の使い方の1つとして、今回のテーマであるスクール前の朝トレーニングを比較的結果を残している選手達が共通して行っています。
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今年は2004年生まれ(今年15歳)、アメリカのコリ・ガウフ選手などまだジュニア年齢期からプロの舞台で華々しい活躍をする選手が出現するなど、特に女子選手のトップに駆け上がっていくスピードがより一層加速した印象を与える年であったと思っています。女子選手においては、正直、この傾向はこれからもしばらくは続いていくものだと思います。まだ大きな話題にはなっていませんが、すでにジュニア選手でも14歳でトップジュニア選手として結果を残している選手達が複数名存在します。今回は、それら選手達の個人的に思う共通点(テニススタイル)、そしてそれをヨーロッパ選手の動画を含めてご紹介していきたいと思います。
まずは2005年生まれで今年14歳、チェコ出身のリンダ・フルフヴィルトバ選手。ヨーロッパの中でもテニスにおいて歴史ある伝統国のチェコから、再び怪物級(将来的にプロとして活躍が期待されているレベル)の選手が出てきました。今回は、姉であるリンダ選手中心に取り上げますが、妹もこれまたヨーロッパ内で活躍中。来年あたり大きな話題になってくると思われます。さて、そのリンダ選手ですが、最近は背丈も伸びてテニススタイルも確立されてきましたので、ますます風格が出てきた印象すらありますが、まだ背が小さい11歳頃からすでにヨーロッパでは凄い選手が出てきたと話題になっていた選手の1人です。特に今年は同世代の主要大会で結果を残すのはもちろん、ヨーロッパのトップ選手が集まってヨーロッパNo.1の選手を決める18歳以下の部、そしてグランドスラムJr.大会に繋がるITF Jr.大会でも結果を残してすでにITF Jr.ランキングもTOP15に入り込んでいます。1歳しか変わらないガウフ選手と比較してしまうと、見劣りしてしまう部分はもちろんありますが、それを抜きにすれば間違いなく着実に成長している選手の1人です。
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