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- No.2 - そろそろ誕生しますよ、欧州から「怪物級」ジュニア選手が!?

 

前回の記事では、強いジュニア選手輩出とグランドスラム大会による関連性を中心に書きましたが、今回はヨーロッパ事情中心にご紹介していきます。

 

2.本当にヨーロッパの選手が強いのか??もしかしたら、そう思えるだけではないでしょうか!?

 

ナダル選手(スペイン/1986)、ジョコビッチ選手(セルビア/1987)、フェデラ選手(スイス/1981)、ティエム選手(オーストリア/1993)、メドべデフ選手(ロシア/1996)、チチパス選手(ギリシャ/1998)、A.ズべレフ選手(ドイツ/1997)、プリスコバ選手(チェコ/1992)、ハレプ選手(ルーマニア/1991)、クヴィトバ選手(チェコ/1990)、スビトリナ選手(ウクライナ/1994)、ベンチッチ選手(スイス/1997)などなど、、、確かに書いているだけでもヨーロッパから男女共に現在のATP/WTAランキングトップに位置している選手達。TOP10だけをみても、ほとんどがヨーロッパ出身の選手が名を連ねていますので、ヨーロッパの選手が強いというイメージを抱くのは当然ですね。

 

ただ、個人的にはヨーロッパの選手が強いというのは、間違ってはいませんが絶対に正しいとも思っていない(曖昧でグレー的ですが・・・)というのが本音です。なぜなら、、、ロシアも含めると50ヶ国から成るヨーロッパ。極端に書くと、各国から50年に1度、トッププロになれる選手を輩出すればヨーロッパ全体として50年間は常に強い選手が誕生する事になります。。。テニスの本場であることは間違いないと思いますが、他の大陸に比べて環境的にも国の数が多いというのはアドバンテージになっています。隣国同士でも経済的な資金面、治安、テニス協会としてのサポート体制は様々です。ヨーロッパが強いというよりは、今はヨーロッパから安定してトップ選手が誕生しているだけであり、この状況はすぐに変化すると思います。特に、今回は上記トップ選手名と一緒に生まれた年を記載しましたが、男子をよくご覧ください。BIG3であるナダル選手・ジョコビッチ選手・フェデラ選手がトップに君臨し、そこからヨーロッパ出身の選手がトッププロとして定着するまでには約10年の(生まれの)差があります。ようやく若い世代で今後長く定着しそうな選手達がランクインしてきた印象です。女子は長きに渡り安定してヨーロッパから強い選手がトップとして誕生していますが、男子においては今でも非常に流動的であり、いずれカナダやアメリカ、オーストラリア、アジア出身の各大陸から強い選手が再び入ってくると思っています。

(14歳以下テニスヨーロッパ大会に出場していた時のA.ズべレフ選手)

 

実は、ヨーロッパのジュニア世代も現在の男女トッププロと非常に状況が似ているように思っています。女子は毎年のように将来的にプロとしても活躍が期待できる有望なジュニア選手がでてきています。男子は、日本の望月選手と同じ2003年生まれや、今年14歳の年であった2005年生まれの選手達は比較的期待できる選手がいますが、個人的には2004年と2006年はどうかな・・・と思えるレベルです。

 

ジュニアですのでしょうがないと思える部分もあるのですが、近年のヨーロッパ出身の男子ジュニア選手の多くがナダル選手のようなガッツポーズ、ジョコビッチ選手のようなリターンの構え、そしてフェデラ選手のような打ち方を真似ているように見えるなど、服装も含めてかっこつけの選手が非常に増えた印象を受けていました(実力が伴っていればいいのですが・・・)。ランキングが上の選手でも周りの視線を気にしたりボールを諦めるのがはやいなど、大会視察として会場へ足を運ぶ楽しみの1つでもある「怪物級選手との出会いがあるかないか」という期待は最近薄れていました。前回のブログでも紹介したカナダのフェリックス選手のようにヨーロッパからドイツのA.ズべレフ選手、プロの舞台では怪我などで苦戦していますがスペインのニコラ・クン選手など、14歳頃から見ていても凄い逸材と思える選手との出会いは昨年と今年は男子14歳以下においては無かったです。

 

しかし、その状況が変わりそうと予感できた瞬間が、10月末に内田選手と遠征した12歳以下のフランス大会。毎年足を運んで3〜4年目になりますが、今年の男子ジュニア選手の全体的なレベルの高さには驚きと今後の期待を膨らませてくれました。まだ実名でもなく予想でしか書く事ができませんが、2007/2008年生まれのヨーロッパ出身選手から数年後には、まずはヨーロッパ内で大きく注目される選手が複数名出てくると思います。そこから1〜2名が世界でも注目されるジュニア、いわゆる「怪物級」が誕生するでしょう!

 

 

まだ一部の国々での取り組みですが、ヨーロッパでも低年齢からナショナル大会で結果を残し、ランキング上位でナショナルメンバーに選出される12歳以降のジュニア選手をナショナルセンターへ集め長期で滞在しながら(学校含め)トレーニングに励む取り組みが始まってきています。一昔前は、アメリカがサンプラス氏やチャン氏、アガシ氏やクーリエ氏が一気に出てきた後は空白の期間といわれましたが、ヨーロッパも同じようなことがありました。協会としても予算を投じて本腰を入れてきた印象があります。今後は、男女共にフランスやチェコ、スイスというテニスにおいて歴史ある国から毎年のように定期的に良い選手が輩出され、まだスポット的ではありますがその年その年において、例えばドイツやスペイン、東ヨーロッパ諸国などから強い選手が誕生してくると思います。

 

ある意味、スポット(陽)のあたりにくい低年齢ジュニア育成という舞台で、着実に選手レベル底上げの基盤作りが行われています。ATPWTAの舞台で注目される選手となると時間はかかるかもしれませんが、ジュニアカテゴリーにおいては数年以内、プロの舞台でも10年以内にはまた才能あふれる面白い選手がヨーロッパから出てくるでしょう!

 

ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html

お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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