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大会開催場所の地元テニスファンが週末に多く集まる欧州ジュニア大会!

 

今回のテーマも、ヨーロッパ各地のジュニア大会を視察している中で驚いた1つですが、12歳以下/14歳以下大会でも週末の準決勝や決勝になると、観客席の8割以上が地元テニスファンで埋まる大会があります。これも日本のジュニアテニス事情と異なる1つと思いますが、テニス事情という枠をこえて「地域に根付いた文化の違い」と考えています。

 

どの大会でも、大会序盤は出場選手はもちろん、担当コーチ・家族・大会運営者・用具サポート関係者などで会場内は2〜3日間ごった返します。それが徐々に負けてしまった選手が去っていき、中盤から終盤にかけてはほとんどの大会では静寂な雰囲気となり、勝ち残った選手たちなど(大会序盤に比べて)少ないテニス関係者が見守る中で準決勝や決勝が行われて終了していくのが普通と私も思っていました。

 

 

そのイメージが逆転したのが、前回の記事でも紹介したテニスヨーロッパ大会の14歳以下大会でスーパーカテゴリーに格上げされた大会でした。フランス(室内)もドイツ(室外)も歴史を重ねていく中で、地元テニスファンにも大会認知度が向上し、大会が近づくと開催される街には大会告知の宣伝が大きく掲示されるなど1年の1つの大きなイベントとして組まれています。特にフランスで1月末に開催される大会は施設が室内のため、直接足を運んでみると、観客の多さや熱気に驚きます。もちろん14歳以下のジュニア大会ですので、週末も観戦無料ですが、それでも子供からお年寄りの方々まで、上記の画像を見て頂くだけでも雰囲気は伝わると思います。ドイツの大会は、皆さんのご想像の通り、お国柄本当にビール片手に観戦という方々が多いです。

 

 

 

日本ですと、今回のキーワードにあてはまるのが毎年10月に大阪で開催される「大阪市長杯ワールドスーパージュニア大会」ですね。ITF Jr.公認大会で、グレードも4大大会グランドスラム同等のグレードA。4大大会に比べると、出場選手のランキング上位者数はまだまだですが、それでも週末になると舞台となる靭テニスセンターのセンターコートは天候が良ければ多くの観客が集まります。

 

 

この雰囲気は、ヨーロッパから来日する(グランドスラム出場経験ある)選手達でさえ非常に驚きながらも自分がプロ選手と同じような舞台が用意されているように感じ、週末まで残る事が高いモチベーションになっています。決勝戦の雰囲気はもちろん、その後の多くの観客の皆さんからサインや写真を求められ、そして全てを終えて会場を離れるためにタクシー乗り場へ行くまでも多くのテニスファンが待機してくれています。少なくとも、私が携わっている中でこれら一連の事で選手自身にフィードバックを求め、ネガティブな発言をした選手はいません。しっかり記憶に残る大会になっていると思います。

 

一部では、準決勝や決勝に残る事で会場内が落ち着きを取り戻し、この静かな雰囲気の中で試合を行える事こそ勝ち残っている選手の特権というような書き方を目にしたことがありましたが、それは正しい事でしょうか。大会冠名がつくメインスポンサーや協賛企業、地元テニスファンをメインに考えると、週末こそ序盤とはまた異なる盛り上がり方(もしくは盛り上げ方)が必要になってくると思います。限られた予算やスタッフで運営する大変さは少しは理解していると思っていますが、やはりマンパワーにならず、そして今後の大会運営を担ってくれる若い協力者(大会前のPR活動方法/SNS発信方法、担当等)が必要な大きなジュニア大会もあると思います。スター選手がプロの舞台で誕生しても、主要なジュニア大会で週末に観客数の少ない状況では、本当の意味でテニスというスポーツがまだまだその国でメジャーとして、そして文化として根付いていないのは間違いないと思います。

 

ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html

お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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