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遅れ過ぎている日本のテニスルール(試合方法)システム

 

11月からブログを再開し、書いた記事に対してどのようなご意見を頂戴しようと、自分の中では綺麗ごとばかり書くのは辞めようと心に決めて取り組んでいますが、その中で最も日本のジュニア選手に対する大会ルール(試合方法)の中で納得いかないのが1セットマッチや8ゲームマッチで全国大会行きを決定するシステムです。世界全体でといわれるとわかりませんが、少なくともヨーロッパではこのような試合方法はありませんし、公式の試合は全て3セットマッチ。負けてコンソレーションとなろうが天候不良による試合進行の遅れが生じようが1セット4ゲームに変更になる事はありますが1セットや8ゲームで試合を終わらせることはまずありません。ヨーロッパで試合を多数見る中で、どうしても日本のこのシステムにおいて大事な県予選や地域予選で定められているルールにますます疑問を感じるばかりです。短期決戦で、しかもそれによって多くのジュニア選手が目標としている全国大会を目指し、親御さんやコーチの期待を背負った中でプレッシャーもあり、取り組んでいる事をコート上で表現するよりも数字を積み重ねて勝つことにしかこだわることができないルールは選手にも見ている側にも時として悪影響をおよぼすことさえあると思っています。

 

海外選手との体格やパワーの差、日本の多くのテニス施設で基準となっているコートサーフェスと世界で基準となっているサーフェスの違いなど世界と比較した際に必ずといっていいほど出てくる意見ですが、もっと世界と異なる事として試合方法がかけ離れている現状を知って頂きたいです。ある意味、多数の国内ジュニア大会で1セットや8ゲームが当たり前のように採用されており、それが普通という認識でおられる皆様がほとんどと思います。(確かではありませんが)地域によっては最初から3セットマッチを採用しているところもあるようですが、ほとんどが都道府県大会を勝ち上がって地域予選に進出。そこでも序盤のラウンドは1セットや8ゲームが中心。ようやく準決勝以降、そして全国大会になって3セットマッチ。もしかしますと、本当のずば抜けたトップ選手はさておき、それ以外ですと3セットマッチが最初から採用されていればランキングも大きく変わっている可能性もあります。それだけ、個人的には3セットマッチというルールは奥が深く、テニスの醍醐味がつまっていると思います。

 

世界で活躍され、今でも日本のテニス界にオムニコートからハードコートへと唱え続けられているのが伊達公子さん。本当にその通りだと思いますが、一方ではオムニコートからハードコートに改修し直すというのは一個人で到底行える取り組みではなく時間も費用も莫大なものになります。(少し話題からそれますが)オムニコートを張替える場合は、材質的に環境面においてリサイクルとして再利用する事が難しく廃棄するにもかなり大変であるという事を聞いています。そういった意味でも、中々満足いく成果に繋がるには難しい面も多いと感じています。

 

「3セットマッチにして単に試合時間が長くなればいいのか」「1セットであろうが3セットであろうが勝つ選手は勝つ」というご意見を過去に頂戴した事があります。本当にそうなのでしょうか。。。そもそも私がここまで3セットマッチを行う環境がもっと日本で必要と思う最大の理由はいたって明確であり答えは簡単です。。。3セットマッチこそが世界のテニスルールの基準。。。それだけです。錦織選手や大坂なおみ選手がトップに駆け上がり、多くのプロ選手もそれに追随していく今のアドバンテージの中で、スクールやクラブも世界を目標にと掲げたり、本当に真剣に世界を目指している選手やそのご家族も増えています。大人の事情として済まさず、じっくりと今後に向けて試合方法については向き合って頂きたいと考えています。日本でも人気スポーツでメジャースポーツとして確立している野球やサッカーは、例えリトルリーグやキッズサッカーでさえほとんどプロと同じルールなんですから。。。3セットマッチを基準とすると1セットや8ゲームは、野球では通常9回まで行うのを5回(頃)で終了。サッカーであれば前半しかないのと同じ意味とも思っています。それだけかけ離れていると感じています。

 

今年開催された全国小学生テニス選手権大会においても、開催要項に試合方法が天候等やむ得ない事情により変更される場合があるという記載があるにしても、全国一を決める大会でもともと3セットマッチルールが採用されている中で、どのような理由であろうと1・2回戦が8ゲームマッチに変更。。。これはあまりにもこの大会を目標としてきた選手達にかわいそすぎる、そして大人目線から子供に対してですので変な書き方ですがリスペクトがなさすぎる対応だったと思います。せめて、1セット4ゲームの3セットマッチ、時間短縮を優先させなければならないのであればファイナルセットは10ポイント先取のスーパータイブレーク制度導入など、もっと他に方法があり3セットマッチとしての意義は残しつつ納得してもらえるかたちで開催できたはずと思っています。ヨーロッパで上記のようなルール変更を急に行った場合、コーチや親御さんから大会側へ相当なクレームが入ると思います。

 

日本にはヨーロッパにはないテニス人気を支えている学校クラブ活動があります。もちろんそこを照準にして考え、そして将来的にはスカラシップ制度を獲得してアメリカへという選択肢もありますので今回のテーマがプロを目指すテニス関係者のみに関するトピックとお考えになられる皆様もおられると思いますが、今回は世界基準ということを前提に執筆しましたので、その点はご理解の程宜しくお願い致します。そして、本当に世界を目指しているジュニア選手、公式の大会が1セットや8ゲームであろうと、日頃のトレーニングからなるべく(時間がないなら7ポイント先取のタイブレーク形式でもいいので)3セットマッチを定期的に行えるよう親やコーチに相談しながら取り組んでください。そして、そこから体力勝負やその日の体調次第ではなく、自分や相手の状態を分析しながら頭を使ったテニススタイルに取り組んでほしいと思います。それがテニスというスポーツです。

 

ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html

お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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