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世界基準に立ちはだかる課題(ドイツ)

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欧州テニス事情をお伝えする上であまり知られていない1つが、実は欧州の中で最もクラブ数が多く、コート面数が多いのはドイツです。サッカーのイメージが強く、そしてテニスはスペインというイメージですが2015年公式データにもその記録が残っています。それだけ地域に密着したスポーツの1つと言えます。定期的に良い選手も輩出されていますし、今後は更にドイツテニスも日本やアジアで注目を集めてくると思います。

 

その様な中でドイツテニス協会に携わる方から聞いた事ですが、世界基準に目を向けるとこれから取り組んでいかなければならない課題があります。その1つがコートサーフェス。コート数もクラブ数も多く充実しているように見えますが、実は冬の期間(主に9月〜翌年4月上旬あたりまで)に使用する室内サーフェスのほとんどがドイツで主流なのはカーペットコート(*冬期間はアウトドアクレーコートでテニスする事は基本的には禁止されています)。他国ではオランダもありますが、それ以外はほとんど目にすることがありません。もちろん公式のジュニア・プロ大会もそのサーフェスで開催されていますが、日本でいうオムニコートのように世界的に見ると浸透していないサーフェスの室内施設が根付いています。維持費や競技者の体への負担軽減などの理由で広まりましたが、ジュニアから育成に力を入れていくクラブでは徐々にハードコートへ切り替えていくところも出てきています。

 

しかし、ここに立ちはだかるのが高齢者層の愛好家テニスプレイヤーへの配慮。生涯スポーツと言われる由縁であるお年寄りまでの幅広い層に人気あるテニス。各クラブでも会員数の6〜7割は大人(例えば、会員数500人であれば150人程がジュニアでそれ以外は大人)。その成人層の半数以上が50代以上の会員メンバーで支えられているクラブがほとんどです。*クラブ運営・経営していくにも、安定した会員費を得られるため重要な層です。

 

要は、(クレーコートは充実しているため)ハードコートサーフェスを増やしていきたい考えはありますが、高齢者への足腰の負担やテニス離れを考えると、中々おもいきって実行にうつせない現状もあるようです。そして、ただハードコートに変えるだけではなく、競技者への負担軽減のためにも(固い跳ねるだけではなく)クッション性あるハードコートへの切り替えが重要であり、その質を求めると建設に更に経費もかかってきます。

 

女子のケルバー選手の安定した強さと人気、男子のズべレフ兄弟の盛り上がり、そしてボリス・ベッカー氏のドイツテニス界への復帰と話題性は非常に高くなってきているドイツ。低迷期からようやく脱出しようとしている中で、どのような取り組みが進んでいくか、ここは協会コーチとも定期的にコンタクトしながら情報を得たいと考えています。

 

ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html

お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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