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多くの関係者が注目した試合を見て率直に感じる欧州テニス事情

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今回14歳以下ジュニア大会(開催国・フランス)に足を運び、大会序盤の2回戦でコート脇の座る場所が全て埋まるほど注目を集めた男子シングルスを見る機会がありました。センターコートからは程遠い、そして別施設のコートで行われていたために地元観客の方が見ている人数は少なく、座っているほとんどの人が各メーカーや代理人(エージェント)のスカウティング担当者。要は8割以上がテニスビジネスに精通している関係者でした。中々異様な雰囲気でしたし、選手も自分が見られているという意識はあったでしょうからやりにくい部分はあったと思います。

 

この試合を見ている時にふと感じていたのですが、まだ私が日本に住んでいる時でしたので15年以上前になりますが、その時よく言われていた「日本人選手はすぐにスポンサーがつく恵まれた環境、海外選手に比べてハングリー精神が足りない選手が多い」というのを耳にしていました。果たしてそうでしょうか?今でももしこの定説が当たり前のようになっている場合は、これまでの欧州ビジネス経験上、NOという回答をします。

 

理由は2点。まず1つ目は(海外選手としてではなく)欧州選手の場合としておきますが、ハングリー精神の足りない選手だってたくさんいます。メンタルの弱い選手もたくさんいます。要は、欧州テニスと日本を比較した場合に最も異なるのは「テニス人口(競技者)の圧倒的な差」です。日本における現在のテニス人口を正確に把握できていない部分はありますが、それでもおそらく350〜400万人くらいと思います(ちなみにこのテニス人口数はドイツとほぼ同等)。一方、欧州をひとくくりにした場合、50ヶ国からなる合計は2000万人を超えます。これだけの差があると、当然ハングリー精神あるメンタルの強い選手が出てくる人数も異なります。。。欧州からこのような選手が出てきて「あの選手はハングリー精神がある」と注目を浴びるのは、ある意味当たり前のことです。それでも割合でいえばほんの一部です。日本と海外選手、、、そもそもの比較対象としては難しい部分があります。

 

2つ目がスポンサー事情。もしかしますとプロ選手のTOP500までのスポンサー事情を対象にした場合は異なってくるかもしれませんが、今は欧州ではジュニア選手に対してサポートが手厚くなってきています。スポンサーと聞くとメーカー各社(ラケット関連用具、ウェア、シューズ)のイメージが強いですが、それ以外にも各国テニス協会からのサポート(遠征費)、トレーニング拠点としているクラブ(通常レッスン費用)、代理人(コーチ紹介、トレーニング拠点探し、スポンサー探し)なども全てスポンサーです。これらのサポート体制全てを考慮すると、間違いなく日本選手よりも欧州選手の方が手厚く、そして幅広く多くのジュニア選手が受けています。

 

特に欧州では、現在テニスビジネスに参入してくる代理人(エージェント)の数が非常に増えています。個人競技で人気の高いスポーツですので、今後もしばらくは増加傾向にあると思います。今回のような14歳以下の重要な大会には多くの代理人が集まり、そしてそれは12歳以下、更には10歳以下と低年齢大会にも浸透していくと考えられます。担当者の目にとまる良い選手というのは重要な事ですが、日本に比べて欧州ジュニア選手の方がスポンサー事情としては総合的には今は恵まれてきている環境と言えます。

 

ヨーロッパテニス留学(遠征)HP http://www.masato-sugita.com/index.html

お問い合わせ先 masato.sugita824@gmail.com(椙田/スギタ)

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